宮竹用水は田んぼに水を供給(きょうきゅう)するための農業(のうぎょう)用水です。昔(むかし)は農家(のうか)の方がほとんどで、大事(だいじ)にされ、きれいに守られて(維持管理(いじかんり)されて)きました。農業(のうぎょう)用水だけでなく、生活(せいかつ)用水、防火(ぼうか)用水、消流雪(しょうりゅうせつ)用水、景観(けいかん)保全(ほぜん)などわたしたちが生活するうえで欠(か)かせないものが、当たり前に使われ、存続(そんぞく)されてきました。
しかし、社会状況の変化により、農家(のうか)が減(へ)り、宮竹用水のことが知られなくなったり、用水を守っていくことがだんだん困難(こんなん)になっています。 そこで、用水路(ようすいろ)の改修(かいしゅう)や管理(かんり)通路(つうろ)を整理(せいり)するときには、管理の省力化(しょうりょくか)や景観(けいかん)への配慮(はいりょ)を考え、地域(ちいき)のみなさんと一緒(いっしょ)になって用水を守っていけるように工夫しながら、用水のことを知ってもらうためのいろいろな活動(かつどう)やイベント(宮竹用水標語(ひょうご)募集(ぼしゅう)、用水探検(たんけん)、出前(でまえ)講座(こうざ)など)を行(おこ)っています。
また手取川宮竹用水土地改良区では、農業(のうぎょう)用水(ようすい)施設(しせつ)(水路(すいろ)や水門(すいもん)、排水機場(はいすいきじょう)など)の点検(てんけん)や補修(ほしゅう)、水路(すいろ)のゴミを取り除(のぞ)いたり、水門を操作(そうさ)して用水を送ったり、排水(はいすい)をながしたりする管理を行っています。大雨(おおあめ)洪水(こうずい)警報(けいほう)などが発令(はつれい)された場合(ばあい)は、水門(すいもん)操作(そうさ)やパトロールをし、用水路(ようすいろ)から水があふれないように管理(かんり)しています。