大地を体に見立てれば、用水は体の隅々にまで栄養を行きわたらせる血管の役割をしています。宮竹用水は水田に水を供給するだけでなく、さまざまなところで人々の生活に役立っています。
川の水位が用水路より高くないと水が流れ込まないので、固定せきで川の水をせき上げています。宮竹用水の他に
手取川から取り入れた用水を
白山頭首工から右岸の「幹線用水路」に取り入れた水を、手取川をはさんだ対岸(左岸)の「宮竹用水」に導く施設です。川底をほって地下に鉄の管をうめ、水路をつくっています。入口よりも低い川底の下を通って反対側へ水を運ぶ“逆サイフォン”とよばれる仕組みで、対岸の出口へ水がわき上がるように出てきます。
宮竹用水の中でも最も多くの水量がある
農業用水再編対策事業宮竹地区完工記念碑(谷本正憲石川県知事揮毫)は、平成23年9月に手取川上流の白峰地区の河原から採取された重さ6.5トンの自然石です。
古来から、この宮竹用水は、先人の努力により幾何の困難を乗り越えながら、農民と人々の生活を守り、現代まで代々受け継がれてきました。
この大切な用水を守り、かつ少しでも多くの水を流すため、集落総出の土砂上げや草刈を行うなど、弛まぬ努力を続けてきました。
このように、地域農業と集落秩序の礎である宮竹用水を人々はいつしか『命の水』と崇めてきたところであり、今回事業の完成を機に宮竹用水を脈々と未来へと受け継いでいくことを誓い、この記念碑を建立しました。
大雨になると手取川は土や砂を含んで濁り、それが用水路にも流れ込み、水路の底に溜まってしまいます。手取川の水を通すとき、
手取川宮竹用水第二発電所は、手取川宮竹用水土地改良区が能美市宮竹町に建設しました。
第一発電所と同様に農業用水を利用した小水力発電で施設の維持管理費用の軽減を図っています。1年間の発電量は、第一発電所と合わせると一般家庭約3,000世帯分に相当する電気を起こします。
手取川宮竹用水土地改良区と石川県が能美市岩内町に建設した手取川宮竹用水第一発電所は、石川県初の農業用水を利用した発電所で、農業用施設(水門・揚排水機場など)にかかる電気料金や維持管理費用の軽減を図っています。
詳しくはこちら大雨時に、北陸先端科学技術大学院大学周辺の丘陵地から出た水を手取川へ放流する施設で、水田や民家への浸水を防ぐために造成されました。
大雨時に増水した水をポンプによって強制的に河川へ吐き出す施設であり、水田や民家への浸水を防ぐために設置されました。手取川宮竹用水土地改良区では能美市、小松市内8箇所の排水機場を管理しています。